2024-10-08 農学部地域生態システム学科 環境文化史研究室 「一関?仙台での歴史資料調査」

#ハッケンコウケンサポーターNo_6

農学部地域生態システム学科 環境文化史研究室の高橋美貴先生や研究室のみなさんと一緒に、岩手県一関市と宮城県仙台市へ歴史史料の調査に行ってきたワン!

みんなは歴史の研究に対してどんなイメージを持っているかな?研究室にこもって本や史料を読む……だけじゃなく、史料を探しに調査に出る必要もあるんだワン。
古い蔵などに眠っている史料を見つけ出し、研究室などに運んで研究を進めるとなると、膨大な史料の運搬や保管場所が必要だったり、所蔵している方が貸し出しに不安を感じてしまったりすることもあるワン。そのため、写真2枚目のように史料を撮影し、デジタル化して研究に活用するんだワン!そうすればいつでもどこでも見れて、研究者仲間と共有することもできるんだワン!
今回は、高橋先生と協力し調査を行っている、東北大学 災害科学国際研究所の佐藤大介先生と一緒に、一関市にある芦東山記念館や一関市民俗資料館のみなさまにご協力いただきながら、史料の掃除、整理、撮影を行なったワン。3日間で写真にして約1500枚分の史料を撮影することができたワン!それでもこの史料群はまだ20箱も残っていて、長い道のりになるんだワン……。この地道な努力が、歴史研究の明日を照らしているんだワン!

3枚目の写真は、高橋先生が学生さんに史料の読み方を教えているところ。崩し字は簡単に読むことはできないけれど、筆跡や文脈からの予測も踏まえながらがんばって解読していくんだワン!(この作業は研究室に戻って写真を見返しながらやることがほどんどだけど、せっかく生の史料があるのだからと、教えてくれたんだワン!)

4、5、6枚目は巡見の様子。今回の調査では、史料の撮影だけではなく、外に出て、史料に出てくる場所を見て回ったワン!岩手は東京と比べるとかなり涼しくて過ごしやすかったワン。

最終日は、一緒に一関の調査に行った佐藤先生の研究室を見学させてもらったワン。こちらの研究所は東日本大震災を契機に設立され、佐藤先生は史料レスキューなどを行なっているワン。史料レスキューとは、被災した史料を、専門知識をもとに洗浄や分類を行いながらしかるべき場所に避難させる活動だワン。そのご縁で発見された、貴重な史料をたくさん見学させてもらったワン!その中には今回の調査で撮影した史料と同じ時代のものもあったワン。

7枚目の写真は、佐藤先生のレスキュー活動で保護された、江戸時代に作られたと考えられている仙台城大手門に使われていた、「釘隠し」という、その名の通り釘を隠す装飾だワン。現在仙台市は第二次世界大戦末期の仙台空襲で焼失してしまった仙台城大手門復元を目指していて、これもその一部なんだワン。

今回の調査旅行はと~っても勉強になったワン!また来年、研究室のみなさんと一緒に史料調査の続きをがんばりたいワン!

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