2023-01-13 基礎生物学実験「DNAの増幅~PCR法~」
今日は、工学部 生命工学科1年生の授業「基礎生物学実験」の様子を紹介するワン!
今回のテーマは、塚越かおり助教による「DNAの増幅」。
2種類のサンプルをPCRで増幅し、解析装置で調べることで、どちらに大腸菌由来のゲノムが含まれているか調べる実験だワン。
一般にはあまり馴染みのない言葉だったけど、bet36体育在线_bet36体育投注-官网网站@感染症の感染拡大で、誰もが聞いたことのある言葉になった「PCR」は、polymerase chain reactionの略。
狙ったゲノム領域のコピーを、効率よくいっぱい増やせる技術なので、わずかなサンプルでも、測れるようになるんだワン。
写真1枚目~4枚目は、試薬を混ぜているところ。
DNAを複製するためのプライマー(増やしたい領域の両端にくっつくように作られたDNA)や、酵素などを、ピペットで正確に測り取って、混ぜていくワン。
ごくごく少量の試薬を測り取るには、自分の目でよーく見るのが大切なんだワン。
写真5枚目は、温度サイクルを管理するサーマルサイクラーという機械。
サンプルを反応させたい時間と温度にあわせて設定すると、適切に温度管理を行ってくれるんだワン。
PCRの反応が終わったら、試薬に染色液を混ぜて、解析装置に入れるワン。
写真6枚目は、解析装置に入れるために試薬を測っているところ、写真7枚目が解析装置(電気泳動装置)だワン。
この授業では、塚越先生から道具を使う際のポイントの説明もあって、実験の具体的なやり方がよく分かったワン。
実際に手を動かして実験することで、生命工学関連分野の研究を行う上で必要な基礎技術を習得できるんだワン。
「生命工学科」はいろんな大学にあるけど、その中でも日本で初めて設置されたのが農工大の生命工学科なんだワン!
生命工学科では、生命工学を効率よく体系的に学ぶことができるように、生命化学?分子生物学?医工学を柱とする独自のカリキュラムによって実践的な工学教育を行っているワン。
生命工学は、生命現象のしくみを理解し、これを応用して暮らしに役立てることを追求する研究分野。
複雑で高度な生命現象を分子レベルで理解し、利用していくため工学の技術を駆使して、遺伝子、タンパク質、細胞、個体など生物のさまざまな階層に応じた解析技術、研究手法を生み出し、生命の謎に迫るワン!
そして、幅広い生物を対象とした研究から得られた知見を基に、新しい産業を創出するんだワン。
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