清水研究室は2007年に発足しました。研究室の立ち上げに際し、科学技術振興調整費 「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業の補助を受けました。光エレクトロニクスに磁性材料、バイオ材料を集積した光エレクトロニクスデバイスやセンサとその応用について研究を行っています。関連する学会、研究会への参画、研究成果の発表を通じや国内外の他研究機関との交流を行っています。強磁性体、半導体、バイオマテリアル、スピントロニクス、素子の微細加工や評価、超高感度センサへの応用などを幅広く見渡し、フロンティアを開拓する研究室を目指しています。
光エレクトロニクスに磁性材料を持ち込んだ先端デバイス、光アイソレータを中心に材料からデバイス応用、新しい光情報信号処理、磁気光学効果を応用した新しいバイオ・ガスセンシングについて研究しています。
【教員からのメッセージ】
「異種物質一体集積と高感度センサの研究」匂いは揮発性有機化合物(VOC)の集合で、その検出技術は食品品質管理、医療・医薬品、安全検査等多方面へ応用でき、社会への影響は大きく、センサ市場の中でも発展が期待されています。コロナ禍では、計測技術は重要なカギを握り、今後も重要であり続けると考えています。ウィルスを定量的に(単に陰性とか陽性ではなく)、リアルタイムで迅速で検出し、多くのデータを取ることの重要性は多くの人が認識したと思います。
現在、様々なバイオセンサやガスセンサが実用化され商品化されており、ある程度の検出特性は実現できている状況です。清水研究室では、シリコンや金属を用いたセンサチップの作製と化学修飾により匂いを高感度で識別するセンサ、特に光センサを開発しています。センサチップ自作や計測解析プログラムの改良による感度の向上・リアルタイム検出、配管の工夫といった様々な工夫を自分で施すことができ、自分で測定できた時の感動は何物にも代えられない喜びがあります。近年では得られたデータを機械学習により解析し、匂いを特異的高感度検出する研究や農業への応用にも取り組み、多くの発表実績があります。
清水研究室には、半導体、金属(貴金属や強磁性金属)、グラフェン、および、バイオ材料(受容体やDNA)を扱う実績があり、特に高効率変調素子の開発を通じたセンサチップ作製や計測技術の蓄積があります。クリーンルームや電子線描画装置など最先端の研究設備を利用して、一緒に高感度センサの開発を目指しませんか。
English version.
見学は随時歓迎します。
社会人博士課程を希望する方を幅広く募集しています。
/ 工学府化学物理工学専攻
/ 工学部化学物理工学科
清水大雅研究室