活動報告
2012年6月12、15、20、26、27日、7月2、3、4、5日 環境計測評価実習
2012年の「環境計測評価実習」は、6月中旬から7月上旬にかけて実施されました。前半は農工大府中キャンパス農場で土壌試料の採取法、土壌中重金属分析の操作(原子吸光光度計および誘導結合プラズマ質量分析計を使用)、放射性物質Cs-137測定(ゲルマニウム半導体検出器を使用)、後半は、下水処理場の見学による下水処理における現状と問題点の理解、下水処理水の影響を考慮した多摩川の水試料の採取、それら水試料の無機イオン分析(イオンクロマトグラフを使用)と抗生物質(LC-MS/MSを使用)の分析が行われました。本実習は単に計測手法を学ぶだけを目的とするものではなく、生データからの試料中濃度の計算における検量線の確認、有効数字やブランクの考え方、統計的推定による必要試料数と実際の測定結果の信頼度計算にも重点がおかれました。毎年盛りだくさんの内容となりますが、特に今年は参加者は熱心でした。これらの方が、土壌や水質の汚染に関する要因や対処の現状、適切な評価法をFOLENSプログラムにより習得し、今後の活躍に活かしていくことが望まれます。(HO)
農工大農場での土壌サンプリング |
土壌試料の重金属分析 | |
多摩川での水採取と現場測定 |
イオン分析のための水試料の希釈 |