活動報告
2013年10月22日FOLENSセミナー: せせらぎ農園訪問(有機農業チーム活動)
生ごみを土にかき混ぜている |
生ごみを投入して1ヶ月程度たった土 |
地域から回収してきた生ごみを畑に投入 |
農園に作業をしに来た幼稚園生 |
日にち:2013年10月22日(火)10:00-12:00
場所:せせらぎ農園(東京都日野市)
参加者:学生4名
テキスト:梅津沙緒里
Folens seminer のorganic groupの活動として、有機農業について知るために、有機農業を行っているせせらぎ農園を訪問しました。せせらぎ農場は東京都日野市にあるコミュニティーガーデンです。せせらぎ農園では約200世帯の生ごみを回収し、直接土ごと発酵という方法により土づくりを行い、無農薬、無化学肥料で野菜や花を育てています。
我々学生はせせらぎ農園で活動を行っている佐藤さんにせせらぎ農場と有機農業について教えていただきました。また、農場や実際に回収してきた生ごみを土に入れ、土づくりをしているところを見せてもらいました。生ごみを入れてから1週間で生ごみの形は無くなり、約1ヶ月後には完熟し、使える状態になります。生ごみを分解する土壌菌の働きを助けるために、土の水分率を土にブルーシートや草をかぶせることによる調節や、定期的に菌に酸素を与えるために土のかき混ぜを行っています。この活動を3年続けて、土が軟らかく、ふかふかになったとおっしゃっていました。有機農業では農薬を使わないので、虫が葉について虫食いができるなどの被害が出るそうです。虫がついた時でも化学系農薬は使わず、木酢を吹きかけたり、人海戦術で虫を取り除くということを行っています。虫が来ないくらい元気な野菜を作ること目指しているそうです。
もともとはゴミ問題を解決するために、生ごみを牧場で堆肥にすることから始まり、その後、牧場で処理をできなくなった事をきっかけに、せせらぎ農園で有機農業を始めたそうです。せせらぎ農園には当番や会費などはなく、活動したい人が子供、親子、お年寄りなど多様な人々が各々作業したいときに集まって作業をしており、市民の居場所となっています。私たちが訪れた際にも幼稚園生が作業をしに農園を訪れていました。
有機農業は化学系肥料や農薬を使った農業に比べると手間がかかり、収量も少なくなるといった問題点がありました。しかし、せせらぎ農園さんでは作業している人が食べるだけの作物を作り、皆さんで楽しんで農作業をされていました。規模としては小さいですが、その地にある生ゴミを利用して堆肥にし、生産した野菜を作業している人で消費するという地産地消をしており、有機農業を続けていける良い形態になっていると感じました。