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吉永 准教授(大学教育センター) 有馬 准教授(工学部)
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近年、関心が高まっている「授業外学修」を推進するために、3月26日、小金井140周年記念会館(エリプス)において、FDシンポジウムを開催し、学内外から16名の参加者を得た。最初に、背景説明が行われた後、授業外学修を既に実現している3名の教員から実例報告があった。いずれの事例にも共通していることは、学修時間を増やすために、単に要求する学習量を増やしている訳ではないということである。むしろ、授業外学修は、アクティブ?ラーニングによって、学生が自ら能動性?自発性を高めることによって、実現されている。4名の報告要旨は、添付ファイルの通りである。
報告後の討論では、現在のような履修形態で、bet36体育在线_bet36体育投注-官网网站@の授業が負荷を高めた場合の問題点が指摘された。これについては、近年、学生の通学時間が長くなっており、アルバイトを必要とする学生も増えていることから、学生が確保できる学修時間の把握が望まれる。また、授業外学修を推進するために、大学として、どのような工夫をしているかという質問があった。これについては、週複数回開講や4学期制、4年間の均等履修など制度改革が望まれるが、現状では、シラバスの充実を図っているのみである。さらに、大学入学後、高校時代の受け身の学習態度からの転換が十分行われていないという指摘があり、これには、初年次教育の充実が求められる。最後に、ディベートやレポート能力の向上は、個々の科目だけで達成できるものではなく、学士課程教育全体の課題であり、英語教育との連携なども考えられるという発言もあった。報告者、参加者の方々にお礼を述べる次第である。