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絹サークル[毎週 火曜日] 繭から糸をとる作業を通して絹について学んでいます。
絹サークルは農工大の津久井農場で育てられた繭から、真綿や糸作りをする活動を基本としています。「絹が好き」と絹に触れたくて入会しました。初めての真綿作りでは、繭の光沢としなやかさに感激しつつなかなか思い通りにならない難しさを学びました。津久井農場で繭を作る数日前の蚕を見た時は、旺盛に桑の葉を食べる姿に圧倒されました。岡谷の蚕糸博物館を見学した時には、繭から作られたランドセルを見て、絹の概念を変えられました。実習を通して、繭や絹を大切に扱うようになり、先輩の作品の素晴らしさや生糸の輝きを見て日々感動しています。 講義から「蚕が家畜として品種改良が重ねられ、品質向上に努められてきたこと、日本の近代化に貢献してきた養蚕と製糸業が、現在は危機的な状況にある」ということを学びました。 絹に関わる技術や伝統を絹サークルを通して学習し、小学校のボランティアや講習会を通じて日本の絹の伝統を絶やすことのないように、そして、絹の魅力を伝える一員になれるように、日々楽しく学んでいます。(一年生一同) 手紡ぎサークル[月3回 木曜日] 手紡ぎサークルでは 農学部の羊の毛を刈り、洗い、草木で染色したり、苧麻?楮?芭蕉などの草木を採取したり、繭から糸をひいたりして糸を紡ぎます。
?サークルの年間活動? 5月下旬〈羊の毛刈り〉 農工大農学部の農場にいるコリデール種の羊の毛刈りをします。この原毛は一年を通じ教材となります。羊と会える楽しい行事です。 6月〈館外研修〉 10月(講習会〉 11月〈藍染めの見学実習〉 2月〈作品展〉 様々な自然素材から一本の糸にするまでの工程の大変さ、楽しさを味わいながら活動しています。紡いだ糸は各自、編み物や織物に使います。 藍染サークル[毎週 金曜日] 藍建?絞り?染の3つを柱としています。絞りの技術者が少なくなっている今、伝統的な絞りの技術を学び伝えていき
ます。藍は生き物なので管理は大変ですが、染め上がった時の感動はひとしおです。
藍染めはタデ科の蓼藍という植物に含まれている藍の色素インディゴを使う染色方法です。 葉を発酵させて作ったすくもを天然灰汁で発酵させ藍を建てています。布を絞り、染め、空気酸化し水洗いすると、美しい藍色に染まります。藍はいきているので毎日の管理には気を使いますが、染めあがった布をほどく瞬間は最高です。 その他、生葉染めをしたり、夏には講習会を開き絞りを楽しんでいます。また、毎年館外研修としていろいろな先生方から藍染めについて教えていただいています。 藍のすばらしさに触れ、藍に囲まれて日々、楽しく仲間と一緒にサークル活動をしています。ぜひ、あなたも私たちと一緒に藍に染まってみませんか。 型絵染サークル[月2回1?3木曜日] 沖縄の伝統的な型絵染め(紅型)を基本とした染物を勉強している会です。作品作りには多くの行程を経る
ために時間がかかりますが伝統工芸の一端にふれる貴重な時間と考えながら、型絵染めのサークル活動をし
ています。
型染めサークルは、型彫り?紗張り?糊置き?色差しと、一連の作業を全て自分で行います。そのため、一つの作品が仕上がるまでに長い日数がかかり、糊を落として出来上がった作品を見るのが、楽しみであり、また心配でもあります。 ■ 染色方法については、琉球紅型の技法を基本としているため、顔料を使用しています。そのため、色数が9色と少なく、個人個人の色の合わせ方によって同じ図案が全く違った作品に見える事も、醍醐味の一つとも言えると思います。 ■ また、琉球紅型の「筒描き」は、決まった型にとらわれない大胆な作品が作れることが魅力です。 ■ 10月に行った講習会の「Special my Bag」では、綿の肩掛けバックに、事前に糊置きした物に各自が好みの色で色差ししてお気に入りのバックを作りました。翌週、館外学習として 日本民芸館で開催している「芹沢銈介展」を見学しました。 芹沢先生は静岡出身で重要無形文化財「型絵染」の保持者で独特の色彩と図案は何度見ても勉強になります。 ■ カリキュラムの都合上、学年ごとで活動することが多いですが、みんなで楽しくサークル活動を行っています。 織物サークル[毎週火曜日] 博物館2階 実演展示室に、つづれ機 高機 天秤機 卓上機等、また1階 機械展示室にも着尺 織〆 メキシコ機が展示されています。 これらの展示されている機を使い、織りを学ぶことができます。
博物館にあるたくさんの種類の貴重な機を使わせていただき、いろいろな織を織っていきます。 機の基本から仕組み、デザインや糸量の計算、素材?糸のことなど多くのことを勉強します。 4月は館外研修があります。今年度は国指定伝統的工芸品である秩父銘仙の「ちちぶ銘仙館」を見学し、ほぐし捺染等の工程や民俗学上貴重な資料を見学しました。 8月は夏休み子ども体験教室、 10月の講習会では「簡単綜絖」でマフラーを織り、たくさんの方に参加していただきました。皆さまの熱心さ、豊かな感性に触れることができ、楽しい一日でした。 さまざまな活動を通して、また学年が上がるごとに織りの面白さ、奥深さに興味が湧いてきます。 素晴らしい環境のなかで、先輩?仲間とともに作品を織り上げる喜び、教えてもらうだけではなく、自ら学ぶ楽しさを感じています。 レースサークル[月2回第1?第3水曜日] *9月までは毎月3回 レースサークルでは『ボビンレ一ス』を学んでいます。16世紀に始まるボビンレースは古くヨーロッパの伝統工芸で 貴族社会において技術が発達し大きく開花したといわれています。
レースサークルではボビンレースを学んでいます。 ボビンレースとは、ピローという作業台の上に、デザインされた型紙を固定させ、糸を巻いたボビンを操作して要所でピンを止めながら織っていくレースのことです。 ■ このレースは、16世紀頃からヨーロッパの各地で、リボンやドレスの繊細な縁飾りとして発展して17?18世紀には最も盛んになり、豪華なレースが作られました。 レースサークルでは長年にわたり先輩たちが集めて下さった豊富な専門書や資料を自由に利用し恵まれた環境の中でボビンレースを学んでいます。 ■ 先輩に教わりながら同輩達と助け合い充実した4年間を過ごすことができます。そして、その間に作った作品は、それぞれの〝宝物″になっています。 多くの方にボビンレースの楽しさを味わっていただきたいと思います。 組ひもサークル[月2回 第2.4水曜日] くみひもの楽しみや、おもしろみは、色の組み合わせなどによって、同じ組み方でもちがった作品に出来上がったり することです。
組ひもサークルは今年度で新体制移行が完了し、2016年度からは完全4年制になります。他のサークルと同様、時代の情況により少しずつ変化しつつも 友の会創設以来30年以上の長きに渡るその伝統を引き継ぐべく活動を続けています。 4月より始まる新年度は、月2回のペースで主に丸台を使い、組ひもの基本である四ツ組から学びはじめ、34玉応用の組み方まで学んで行きます。 4年間のサークル活動は、組ひもを組み上げる技術の向上は勿論のこと、時には博物館の行事に参加し、学び合う仲間と刺激し合いながら過ごすことで、日々の生活が今まで以上に豊かになって行きます。 2015年度定例活動以外の組ひもサークルの参加行事として、 ■6月:サークル講習会(ビーズネックレス)、■8月:夏休み子供ワークショップ(ミサンガ)、■9月:課外活動(八王子の工房 野の人於、羽織ひも作成)、■10?11月:東日本復興支援バザー (個々の作品を作成し提供) ■そして2月:一年間の集大成友の会サークル作品展があります。 これらのイベントを通して科学博物館の一部である組ひもサークル活動への理解をより一層広めて行きたいと思っております。『ご興味のある方は是非、組ひもサークルの輪にお入りになりませんか? ひも結びサークル[月2回 第2?4火曜日] 結びは多種多様であり先人の知恵と歴史を体得する喜びがあります。またその中に個性も表現でき、
日常生活の中においても結びはその意味と役割があることに気づかされます。
命を守るために生み出された「封じ結び」は、江戸時代にはいり天下泰平の世になると、「花結び」として袋の結びの美しさを競いあうようになりました。「封から美」へと、結びの美は数百年も続く日本人の細やかな手わざが生み出してきたものです。 紬瑠(つる)かごサークル[月2回第1?3水曜日] 植物の蔓や樹皮、枝などを材料に編む、組む、巻くなどの作業による作品づくりをしています。
先代の人々が身近な自然素材で作ってきた生活雑貨その素材の中の竹 わら 藤(輸入)を除いた植物で、 加工を加えずに物を造るのがこのサークルの目的です。 農工大学の演習林を利用して、春には樹皮を河口湖に、秋はつる物を唐沢山へ採取しに、道なき薮山に分け入ります。 素材にはそれぞれ採取に適した時期があり、その時期をはずすと採取しても硬すぎたり、作る途中で切れたり折れたり、 完成後の使用中にぼろぼろ皮が剥がれたりとなります。 作品制作の年間カリキュラムは全学年共通です。一年時に基本技術を学び、二年以降は相互に教え学びながら、繰り返し技術の 伝承を受け継ぎます。日本の変わりゆく季節の中で、先人達が一番適した仕事をしてきたことに思いを馳せながら、今まで使った 事の無い植物の素材にトライしたり、自然の造形を巧みに取り入れた形に挑戦したりと、このサークルならではの自由で柔らかな 発想、アイデアを大切にして、日々素材と格闘しながら、かごを編んでいます。 サークルの名前の『かご』は雑貨の代表格として, 『紬瑠』は糸を紬ぐと、瑠璃色の瑠の当て字です。 わら工芸サークル[月2回 第2.4金曜日] 稲わらは昔から生活用品や民具、お祭り用具などに広く活用され、人びとの生活に欠かせないものでした。
先人たちの技を楽しみながら学び、伝え、広めるのが目標です。
?活動状況? 1年生はワラ細工の基本「縄ない」から始め、3年間のうちに色々な技法を習得し、伝統を継承しながらも、プラスワンの作品作りを楽しんでいます。 ?野外活動? ■6月、農学部府中農場で田植を行ないました。学生達と一緒になって、掌に入るほどの小さな苗を植えていきます。この苗から大きな稲が育つのが不思議なくらいです。 ■9月、指先に挟んで植えた苗が一束にも成長し、稲穂をたわわに実らせている。稲を刈り、干し、脱穀をし、最後に藁の袴を落として、漸く「わら」が手に入る。機械による稲刈りは穂先だけを刈り、藁は田圃に鋤き込まれてしまい材料にならない。手作業での稲刈りは「わら」の技術伝承の大切な入口である。 ?講習会? ■8月の子供教室では「カタツムリ」と「亀」を作りました。また12月中旬に行う恒例の「お正月飾り」は毎年参加者に大変好評です。 ?作品展? 各学年が1年間学習した作品と、自主性作品を出展します。“わら”の持つ暖かさ、柔軟さ、実用性、そして美しさを感じて頂ければ幸いです。 |