学内の動き Ⅰ行事・イベント
◎ 平成27年度 公開講座を開催
<公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 基礎コース」>
 5月31日(日)〜12月6日(日)、府中キャンパスにおいて、公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 基礎コース」が開催されました。
 本講座は、「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」が主催し、獣医学科を有する国立大学として学内の教育人材資源を活用し、社会的ニーズの高い獣医師の学び直し・再就職支援のための卒後再教育プログラムとして毎年開講しているもので、今年度で9年目となります。
 座学だけではなく、豊富な実技実習を組み合わせた内容は、臨床経験のない獣医師でも効率よく臨床獣医学の基礎を習得できる講座として高い評価を得ており、他に同様の基礎プログラムが少ないことから、北海道や福岡など遠方から参加している獣医師も少なくありません。
 今年度は、5月から12月までの50時間に及ぶ長期間の開講でしたが、毎回受講者全員が参加し、熱心に学んでいました。コース最終日の12月6日には、修了試験の後に修了式が行われ、全コース修了者に修了証書が授与されました。
 
身体検査の実習の様子 修了式後の記念撮影
 
 
<公開講座「健康スポーツ講座『テニス・応用編:ダブルスゲームを楽しもう』」>
 10月24日~11月21日の土曜日の全4回(11月14日を除く)、小金井キャンパスにおいて、健康スポーツ講座「テニス・応用編:ダブルスゲームを楽しもう」が開催されました。
 本講座は、単なる技術の習得、向上のみならず、マナーの習得を重視し、また、参加者同士の交流となることを目的に実施されており、今年度は26名が受講しました。
 実技面では、ストローク、ボレー、サーブ、レシーブなど基本的な技術練習を行い、ストロークやショットの際には、体重移動や体の回転を心がけ、体に負担の少ないプレイの大切さを学びました。また、ダブルスゲームでは、ペアとの連携やポシショニングに重点を置きながら、試合形式で様々なペアリングを楽しみながら行いました。
 本講座に初めて参加した受講者にとっては、丁寧な指導をマンツーマンで受けることにより貴重な経験を積むことができ、経験者にとっても新たな技術、視点が得られた機会となりました。
 
 
 
<公開講座「遺伝子工学実習講座(2)タンパク質コース」>
 11月19日(木)~20日(金)、府中キャンパス学術研究支援総合センターの遺伝子実験施設において、公開講座「遺伝子工学実習講座(2)タンパク質コース」が開催されました。  本講座は、初心者を対象に講義と実習をとおして遺伝子操作の基礎を学ぶことを目的としており、平成23年度まで実施され、社会人対象のリカレント教育の場として高い評価を得ていた「遺伝子操作アドバンスコース」を改編し、今年度で4回目となります。
 実習内容は,大腸菌を培養し、組換えタンパク質の発現を誘導、次に回収した大腸菌から組換えタンパク質を精製し、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により検出し、抗体との反応により目的のタンパク質であることを確認しました。関連の講義を含めて、遺伝子実験施設の専任教員が全てのプログラムを担当しました。
 受講者は大学教員や民間企業の研究開発担当者が多く、少数ながら文系出身で初めてピペットマンを手にするという方々も含まれていました。9月に実施した「遺伝子工学実習講座(1)DNAコース」の受講生からの継続申込みも多数あり、遺伝子実験施設が行う公開講座に対する満足度の高さがうかがえました。
 受講者同士が互いに顔見知りとなり、異分野間の情報ネットワークをとおして、各自の得意分野の拡大に役立つことが期待されます。
 
 
 
<公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 画像診断学『心エコーの基礎と実習』」>
 11月29日(日)、府中キャンパス農学部附属動物医療センターにおいて、公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 画像診断学『心エコーの基礎と実習』」が開催されました。
 講座では、日本大学生物資源科学部獣医放射線学研究室の中山智宏教授を講師に迎え、講義と実習により心エコーの基礎を学びました。とくに講義の後の実習では、受講者一人一人が講師の丁寧な指導を受けながら心断層像の描出を習得しました。
 受講者からは、「基礎からしっかり学ぶことができた」、「明日からの診療に役に立つ」、「日頃感じている自分の疑問点が解決できた」という声が寄せられ、大変有意義な講座となりました。
 
 
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