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◎ FOLENSセミナー「持続可能なエネルギー戦略:
エネルギーの地産地消へ向けたコミュニティーの挑戦」を開催

 11月16日(水)、小金井キャンパスにて、アジア・アフリカ現場立脚型環境リーダー育成(FOLENS)プログラムによるセミナー「持続可能なエネルギー戦略:エネルギーの地産地消へ向けたコミュニティーの挑戦」が開催されました。
 FOLENSプログラムは、本学大学院生を対象に、講義や国内外での実習に加え、環境に関する様々な課題を取り上げる月例セミナーを実施しています。今年度11月〜1月はテーマを「持続可能なエネルギー戦略:エネルギーの地産地消へ向けた地方コミュニティーの挑戦」と定め、11月に導入の講義、12月に現地訪問、来年1月にディスカッションを実施します。導入講義は、山下紀明環境エネルギー政策研究所(ISEP)主任研究員を迎え、東京電力福島第一原発事故後のエネルギー問題に対する関心の高まりを鑑みて、学内に公開して実施されました。
 「地域からのエネルギーシフト」と題した講演では、エネルギー問題を考える際の要点や国内外におけるエネルギーの現状の解説に続き、今後のエネルギーシフトの展望については、再生可能エネルギーを地域レベルで活用していく取組が今後非常に重要であること、既にいくつかの優れた取組が各地で生まれていること、また、そうした取組が広がるためには強いリーダーシップに加え、市民の参画と多様な関係者の協働、技術や供給側の都合ではなく需要にもとづく政策が必要であることなどが指摘されました。
 参加した学生からは、自然エネルギーを実用化させるにあたっての疑問や、自国における再生可能エネルギーの活用状況をふりかえる発言などがありました。12月は、海外協力大学の教員も参加し、長野県飯田市・伊那市における様々な地産地消型エネルギー普及の取組を見学する予定です。今回の講義による学びや疑問から、学生一人一人の考えが広がり深められることが期待されます。
 
山下ISEP主任研究員による講義 様々な出身国の学生が参加
 
 
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