学内の動き T行事・イベント
◎ ひらめき☆ときめき サイエンス 〜ようこそ大学の研究室へ 〜KAKENHIを開催
 「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI(独立行政法人日本学術振興会実施)」は、科学研究費補助金(KAKENHI)による研究成果を大学がわかりやすく発信することで、我が国の将来を担う児童、生徒の知的好奇心を刺激し、知的創造性を育むことを目的に平成18年度から実施されており、今年度は本学のプログラムが2件採択されています。

「虫のオス(♂)とメス(♀)の違いを調べてみよう」
 8月5日(金)、府中キャンパスにおいて、「ひらめき☆ときめきサイエンス〜『虫のオス(♂)とメス(♀)の違いを調べてみよう』」が開催されました。
 当日の参加者は11名(中学生10名、小学生1名)で、生殖生理学的な取り組みを主題に、昆虫のオスとメスの違いを、形態学、解剖学、行動学、生化学の面から、普後一学術・研究担当副学長等による講義(@昆虫の進化 A昆虫のオスとメスの違い B昆虫採集法や標本の作り方 C昆虫写真や動画の撮り方)および実験(@オスとメスの生殖器官の相違を確認するための幼虫の解剖 Aカイコガ交尾行動の観察 Bフェロモン抽出と生物検定)を通して学びました。
 特に好評だったのが実験で、フェロモンの抽出と生物検定は驚嘆しながら興味深く行っていました。また、有機溶媒と蒸留水でのフェロモンの抽出実験では生物検定の結果に明白な相違がみられ、その違いの原因(要因)は「何であるか?」を宿題にしました。回答は様々でしたが、フェロモンが有機溶媒にとけることは理解できたようでした。
 また、オス成虫の触角の大きさがメスと異なることに気付いた生徒は少なかったようですが、昆虫の形態や生存のための戦略を通じて、地球上の大先輩である昆虫の「立ち位置」を学んだ一日となりました。
 講義・実験が終了した後、「未来昆虫学博士号」の称号が付与され、好評のうちに本プログラムは終了しました。
 
 

「生物と機械の接点を探そう ―生物の筋肉と感覚を再現―」
 8月26日(金)、小金井キャンパスにおいて、「ひらめき☆ときめきサイエンス〜『生物と機械の接点を探そう ―生物の筋肉と感覚を再現―』」が開催されました。
 本プログラムは、未来の科学技術を支える子供たちに、実際に異分野融合基礎実験を実践してもらい、「未来のロボットは生命と機械の融合で実現!」「機械工学とバイオを融合して、バイオを超える柔らかい機械を作る!」の夢を実現するためのサイエンス&テクノロジーの紹介、発想力、未踏領域へのロマンを体験してもらうことを主な目的とし、森島圭祐工学研究院准教授等による講義・実験が行われました。
 当日は、参加者25名(高校生21名、保護者等4名)がグループごとに分かれ、午前は実験室見学、顕微鏡観察実習、微細加工実習等が行われ、昼食時の懇談をはさみ、午後はクリーンルーム・機械工場見学、マイクロロボットと筋肉のアセンブリ実験が行われました。異分野融合研究と実習内容の紹介をすることで、本学における基礎研究の雰囲気を体験しました。また、微細加工技術により作製したミニチュアの建造物(東京スカイツリーと東京タワー)の組み立てでは、ものづくりの面白さを味わいました。
 講義・実験等の終了後に「未来博士号」が授与され、好評のうちに本プログラムは終了しました。
 
 
 
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