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◎ グリーンバイオマスプロジェクト公開セミナーを開催
 10月20日(火)、府中キャンパス新2号館多目的講義室において、グリーンバイオマス研究プロジェクト(GBP)公開セミナー「日本における飼料/バイオ燃料用の高バイオマスイネ品種の開発の現状と展望」が開催されました。
 グリーンバイオマス研究プロジェクトは、文部科学省による平成21年度特別教育研究経費支援事業「グリーンバイオマスの持続的活用のための技術システムと地域社会システムの開発研究 −地域エネルギー自給率向上に向けて−」として、食料と競合しないグリーンバイオマスの生産とエネルギー製造の新技術を開発し、わが国およびアジア諸地域に適用可能な持続的エネルギー自給社会システムを構築することを目的に、農学部附属フロンティア農学教育研究センターにおいて教育研究活動を行っています。
 本プロジェクトでは、国内シンポジウム、国際シンポジウムに加えて、毎月定期セミナーを開催しており、今回は学内公開セミナーとして、坂井真独立行政法人農研機構・九州沖縄農業研究センター・低コスト稲育種研究九州サブチーム長を講師に招き、日本における超多収イネ育種の経過と高バイオマス品種の育成状況と、これまでの多収品種の遺伝的系譜や多収達成の事例から、これからの高バイオマスイネ育種の方向性について講演がありました。

 講演の内容は以下のとおりです。

1.日本における超多収育種の経過
  日印交雑の多収性品種アケノホシ、タカナリ、ハバタキ等の育成
2.ホールクロップサイレージ(WCS)+飼料米用品種の育成状況
  飼料稲長稈穂重型品種ホシアオバ、クサホナミ、クサノホシ、倒伏抵抗性の大きい極長稈品種リーフスター(農工大と共同育成)、タチアオバ等の育成経過とその特徴
3.今後の多収育種の展望
  飼料/バイオ燃料用の高バイオマスイネ品種の開発。遺伝資源を利用した受光態勢、光合成能力の改良によるバイオマス生産能力の向上、倒伏抵抗性の改良の可能性など。

 当日は、学生、教職員を中心に多くの参加があり、飼料用およびバイオマスエネルギー用高バイオマスイネの品種開発について、活発な質疑応答が行われました。GBPでは、今後も公開シンポジウム、セミナーを開催する予定です。
 
<飼料用品種の育成経過>  
 
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