総合情報メディアセンターシンポジウム
「大学ICT基盤の先進的なシステム構築とその活用」を開催

 総合情報メディアセンターでは、ICT情報技術に関わるさまざまな研究や実社会での利活用について毎年シンポジウムを行なっています。今年度は、2月27日(金)に小金井キャンパス中央棟5階大会議室において「大学ICT基盤の先進的なシステム構築とその活用〜グリーンICTによる大学の環境問題の取り組みを中心に〜」をテーマとして開催され、学内外から36名の参加がありました。
 小畑秀文学長による「グリーンICTにはふたつの意味合いがあり、情報機器そのものの省電力化を推進することと、ICTの活用による組織や社会システム全体の効率化の視点があることである」との開会の挨拶のあった後、名古屋工業大学情報基盤センター長の松尾啓志教授より、最もICT基盤が進んだ国立大学法人の事例として、ICカード統合認証ID基盤をベースにした「全学電子事務局」システムについての紹介が行われました。続いて、東京工業大学学術国際情報センター飯田勝吉准教授より「東京工業大学におけるキャンパス共通認証認可システムの構築と運用体制の確立」と題して、ICカード身分証を用いた事務部門の作業を効率的にWebベースのシステムへ移行した事例や運用体制についての説明があり、その後、静岡大学総合情報処理センターの長谷川孝博准教授より、大学におけるクリーンICT(ISMS認証)とグリーンICTの推進として、事務系にシンクライアントの導入やデータセンター活用などの方策の効果が、数値として表れてきているとの紹介がありました。最後に、本学総合情報メディアセンターの櫻田武嗣助教より全国18国立大学を結ぶ高解像度遠隔講義システムの展開についての設計方針や構築時の工夫について報告が行われ、本学総合情報メディアセンター長の川島幸之助教授による閉会の挨拶で終了しました。
 当日は、雪に見舞われるあいにくの天気でしたが、グリーンICTは企業の方々にとっても直面する大きな課題だけに、参加者は熱心に聴き入っており、また「大変勉強になった」との感想が寄せられる等、関心の高さがうかがえたシンポジウムとなりました。
 
<小畑 学長> <松尾 名古屋工業大学
教授>
<飯田 東京工業大学
准教授>
<長谷川 静岡大学
准教授>
<櫻田 助教>
 
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