農学部獣医学科3年 石坂さおりさんと悠風(ひろかぜ)号が
「第46回関東学生馬術女子競技大会」で優勝!

 11月29日(土)に開催された「第46回関東学生馬術女子競技大会馬場馬術競技」において、農学部獣医学科3年 石坂さおりさんと悠風(ひろかぜ)号が、昨年の第3位入賞で優勝候補選手として有力視される中、その重圧をはねのけて見事優勝しました。
 本学馬術部では、これまで「障碍飛越競技」を得意として関東大会や全日本大会での上位入賞の記録がありますが、「馬場馬術競技」での優勝は、70年を超える馬術部の長い歴史の中でも初めての快挙です。
 悠風号は、オルデンブルグ種と呼ばれる乗馬用の品種で、1994年4月22日にベルギーで生まれた今年14歳になる「せん馬」です。ドイツで馬場馬術の高度な調教を受けた後、2006年10月に日本に輸入、2007年3月に本学馬術部に到着しました。体高は170cm、体重は約700kgで、本学馬術部で一番大きい馬です。(10月25日にフジテレビで放映された「脳内エステIQサプリ」では、アップルパイとの大きさの比較対象として出演しました。)来学後から石坂さんとコンビを組んで練習に励み、初めは、急激な環境の変化から体調を崩したり、ヨーロッパ人と体型の異なる日本人による騎乗に慣れず、戸惑ったりしていましたが、橋本茂馬術部監督(本学農学部植物防疫学科昭和57年卒)や獣医学科松田浩珍教授の指導を受け、次第に頭角を表してきました。
 石坂さんは、小学校6年生の時から日本中央競馬会東京競馬場で行っている乗馬少年団に所属し、馬と親しみながら馬術の練習を続けてきましたので、日本語をまったく理解できない悠風号とも良く心が通じ合うことができ、コンビを組んでわずか1年半にもかかわらず、優勝することができました。

 大学の馬術競技大会は、北日本地区、関東地区、中部地区、関西地区、中国・四国地区および九州地区の6地区にわかれ、各地区の大会で上位となった選手が、秋に開催される全日本学生馬術競技大会への出場できる仕組みになっています。この6地区の中でも特に関東地区は、強豪大学が多く、全日本学生賞典馬術競技大会での入賞者の大半が関東地区の選手であることからも馬術レベルの高さが分かります。(今回、優勝した関東学生馬術女子競技大会は、全日本レベルに最も近い競技として位置付けられています。)
 なお、11月3日(祝・月)に開催された第51回全日本学生賞典馬場馬術競技大会においても関東地区の代表選手として出場した石坂さんは、第11位に入賞しました。今後も、石坂さんと悠風号の黄金コンビ活躍が期待されます。
 
 
<悠風(ひろかぜ)号との演技> <表彰式>
  
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