◎ 研究者のためのキャリアガイダンス・ランチョンセミナーを開催

 6月6日(金)、6月12日(木)、6月20日(金)、6月26日(木)、7月4日(金)の計5回、府中・小金井両キャンパスにおいて「研究者のためのキャリアガイダンス・ランチョンセミナー」を、女性キャリア支援・開発センター主催で開催されました。このセミナーでは、出産・育児経験のある研究機関や大学等で活躍されている方々を講師として迎え、講演とその後の座談会を通して、キャリアメイキングやワークライフバランスについてお話しいただきました。
 第1回(6/6府中キャンパス)では、国士館大学の磯貝達弘先生より、育児休暇を取得した際の経験談などをもとに、男性の視点からワークライフバランスについてお話しいただきました。第2回(6/12小金井キャンパス)では、独立行政法人産業技術総合研究所の澤田美智子先生より、海外での出産経験や、子育てに携わりながら研究を続けていくためのアイディアについてアドバイスいただきました。第3回(6/20小金井キャンパス)では、東京電機大学の小谷博子先生より、ご自身の専門分野である育児工学に関するお話を織り交ぜながら、出産・育児の経験談をお話しいただきました。第4回(6/26府中キャンパス)では、独立行政法人森林総合研究所の金指あや子先生より、研究所における女性支援に関する取り組みや女性研究者の現状などについて、ご自身の経験も含めてお話しいただきました。第5回(7/4府中キャンパス)では、20年以上、正社員、契約社員、派遣社員など様々な雇用形態でお仕事を続けられてきた独立行政法人産業技術総合研究所の石井葉子先生より、派遣労働の実態(メリット、デメリット等)についてお話しいただきました。
 家庭を大事にしながら仕事を続けている先生方の講演は、単なる成功談ではなく、様々な努力や工夫を重ねてここまで頑張ってきた、というプロセスに重点を置かれた講演で、参加した学生の皆さんにとっても、ロールモデルの実際の経験談を聞く貴重な機会となったようです。女子学生のみならず男子学生も熱心に聞き入っており、女性が出産後も仕事を続けていくためには、男性も家事や育児に積極的に参加し、互いに協力し合って家庭を築いていくことの大切さを痛感しているようでした。
  
    
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