◎ 日英合同セミナー「国際産学官連携の現状と可能性」を開催
 4月17日(木)、駐日英国大使館新館ニューホールにおいて、姉妹校である英国ブライトン大学とともに、「UK-JAPAN2008」の公認イベントとして、日英合同セミナー「国際産学官連携の現状と可能性」を開催しました。
 本学はブライトン大学との間で、平成18年1月の大学間学術交流協定締結に続き、平成18年11月に国際産学連携に関する相互協力協定を締結し、国際産学官連携協力を推進しているところです。セミナーは、両大学の国際産学官連携の推進状況報告とその可能性を追求するとともに、まだ日本で始まったばかりの国際産学官連携とはそもそも何か、その果たすべき役割、課題と展望を明らかにし、今後の国際産学官連携協力の新たな構築とその発展を図ることを目的としています。
 セミナーでは、両大学間における知的財産の権利化と活用の推進、大学発ベンチャー企業の支援など、具体的な産学官連携活動に向けたライセンスに関する包括協定調印式が行われた後、両大学長の開会挨拶に続いて、駐日英国大使館特命全権大使のグレアム・ホルブルック・フライ閣下、文部科学省の清水 潔高等教育局長からご挨拶があり、日英の高等教育における活発な交流活動への賛辞、今後の新たな展開への期待等が述べられました。
 また、大学評価・学位授与機構の木村 孟機構長から「Current Situation of Industry and University Link in Japan」、ブリティッシュ・カウンシルのレズリー・ヘイマン駐日副代表から「英国の科学教育の現状と大学および産業界への期待」と題して、それぞれ特別講演が行われたほか、文部科学省研究振興局研究環境・産業連携課技術移転推進室の小谷 和浩室長、野村證券株式会社法人企画部の大森 勝部長、株式会社日立製作所研究開発本部研究戦略統括センター研究アライアンス室の新谷 洋一担当部長から、それぞれ産・官の分野における現状や今後の産学官連携の可能性に向けた講演が行われ、両大学間の国際産学連携の具体的進展事例紹介と合わせ、我が国における国際産学官連携の現状や課題を知る上で、非常に有益な場となりました。
 その後のパネルディスカッションにおいては、パネリスト間の活発な討論に加え、出席者からも積極的かつ活発な質問や発言があり、会場いっぱいに埋め尽くされた約100名の産学官関係者が一体となって、国際産学連携を推進する上での課題等について議論が交わされました。

 今回のセミナーは、我が国において歴史の浅い国際産学官連携の今後を考える上で、非常に有意義な機会となりました。
 

 
<グレアム・ホルブルック
・フライ閣下>
<清水 潔氏> <木村 孟氏> <レズリー・ヘイマン氏> <小谷 和浩氏>
    
←前の記事〉                                              〈次の記事→

472号目次へ戻る