海洋付着生物に対する付着阻害活性化合物の創出
フジツボなど海洋付着生物に対する付着阻害活性を持つ化合物の合成とその活性評価を行っています。現行の付着阻害
剤は環境への影響が懸念されており、当研究室では生物由来の付着阻害活性化合物を基にした“環境にやさしい”付着阻害化
合物の合成を行っております。
これまでの構造活性相関研究によりイソシアノ基が活性発現に寄与していることを明らかにし1、高
い付着阻害活性と低い毒性を併せ持つ化合物の創出を達成してきました2。ま
た蛍光プローブを用いた作用機序の解明にも取り組んでいます3。
同時にこれらのための、イソシアノ基の効率的な合成方法も開発しています4。
参考文献
1) J, Chem.
Soc., Perkin Trans. 2002, 1, 2251-2255.
Biofouling
2003, 19, 187-192.
2) Biofouling
2004, 20, 93-100. Biofouling
2004, 20, 87-91. Biofoulig
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3) Tetrahedron,
2005, 61, 9969-9973. J.
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4) Synthesis,
2014, 46, 1455-1462. Synthesis.
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